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執筆者の写真Choku KIMURA

【展覧会情報】T3 PHOTO FESTIVAL STUDENT PROJECT グランプリ受賞記念展2021「みちしるべ 2016-2020 -国立ハンセン病療養所の記録と継承-」

更新日:2022年2月27日

 沖繩タイムスで木村さんを見て、頑張ってるんだね、何か一言と思い連絡をしたと宮古南静園の退所者の知念正勝さんから電話があった。思わず、嬉しさと驚きで飛び上がり、30分程、宮古南静園の記録と継承についてどう考え、何をするべきなのか、お聞かせ頂いた。宮古南静園にはハンセン病歴史資料館と言う資料館があり、それらは、様々なボランティアと知念さんら退所者と入所者によって、丁寧に紡がれた資料館と言える。それゆえに、療養所の様々な資料館の中でも、群を抜いて生活の場としての療養所の姿が高いレベルで伝わってくる。

 そんな資料館の立ち上げから、今日まで絶えず、向き合い続けた知念正勝さんは、電話口で「人間対人間になって資料館の学芸員が、ハンセン病療養所に関わって欲しい」と語られていた。そして「内地中心主義というよりは、宮古島を理解し、宮古のこの特有の自然を愛し、そして南静園の歴史と人を理解するような人に、来て欲しい」と語られた。国立ハンセン病療養所の記録と継承には、大きな壁がまだたくさんある。ここで知念さんが語る理想の来るべき人はまだ現れず、それどころか、ハンセン病療養所の平均年齢はますます上がるばかりだ。知念さんは今も、杖をついて何とかしようと歩いていると話した。「みちしるべ 2016-2020 -国立ハンセン病療養所の記録と継承-」と題を打つ展示をする私は、未来にこれらを継承し、命の続く限りこれらを見つめていきたい。そんな私の展示があります。ご都合宜しければ、ご高覧頂けますと幸いです。


【展覧会情報】

T3 PHOTO FESTIVAL STUDENT PROJECT グランプリ受賞記念展2021「みちしるべ 2016-2020 -国立ハンセン病療養所の記録と継承-」 木村 直 Choku KIMURA


 本展は2016年から2020年3月まで、撮影した国立療養所沖縄愛楽園と国立療養所宮古南静園の写真・映像展です。ハンセン病問題は、現在も続いています。特にハンセン病療養所の記録と継承においては、今尚、様々な問題が残されています。そこで本展は「生活の場としてのハンセン病療養所」に目を向け、写真・映像を用いてこれらについて、考える場を創出します。


開催日:2022年3月16日~3月27日 休廊日 21日、22日(月・火 休廊) 場所:72Gallery → access 〒104-0031 東京都中央区 京橋 3-6-6 エクスアートビル1F

電車でお越しの方へ ・JR東京駅 八重洲南口より徒歩7分 ・都営浅草線 宝町駅A4番出口より徒歩1分 ・東京メトロ銀座線 京橋駅1番出口より徒歩1分 ・東京メトロ有楽町線 銀座1丁目駅7番出口より徒歩3分

営業時間 12:00~19:00 (展示最終日は17:00まで) OPEN >> 12:00-19:00 CLOSE >> Mon.・Tue.







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